QL-A70 修理 A


リフタースピード

下降する速さは良いのですが上昇が遅すぎです。

電源OFFの状態で(リフターは上昇位置にあるはずです)手で強制的に押し込んだ後離してみます。以外に速く戻ります。

また、押し込む時も軽く入るということでもなさそうです。ということはグリスは、あまり劣化してはいないのではないか、

また、スプリングもそれ程弱ってはいないのではないかと思われますが分解、グリスアップするこにしました。

隙間から中へ落とさないように慎重に
Eリングを外します。
 
リフターとスプリングならびに
プレーヤー本体のリフター軸受部分を
清掃しグリスアップします。 


グリスはタミヤのセラグリスHG(ミニ4駆等で使われるプラスチック製もOKなもの)をシャフト、スプリング及び樹脂でできたアームを

載せる部分の下方に薄く塗布し元通りに組み立てます。ここで電源ONしリフターの様子を見ますが、ほとんど変化ありませんでした。


そこで、プレーヤーを立てて(ターンテーブルは重いので外しますが間違ってもSTRT釦を押してモーターを回転させてはいけません。

故障する可能性大です)プランジャの動きを見ました。どうも上昇させる時の動きに違和感があります。

プランジャには電磁石となるものが2回路分あります。この切り替えのタイミングが悪いのではないかと推察し、基板から回路図を起こしてみました。

どうやらVR804が下降用でVR802が上昇用ではないか、またVR803は上昇時のLED点灯調整、VR801はオートアップ調整用と思われます。

VR804、VR802の調整はTP4に高入力抵抗の電圧計で測定します。(低入力抵抗だとプランジャ切り替えがおかしいです)

CUEING釦を押しリフターを下降させます。この時TP4の電圧をVR804で調整します。電圧が低くなる方向に調整すると、リフターの

下降スピードは遅くなります。次に再度CUEING釦を押しリフターを上昇させます。この時のTP4の電圧をVR802で調整します。

電圧が高くなる方向に調整すると上昇スピードは遅くなります。ただし電圧値によっては、UP/DOWNの動作をしないことがあります。

プレーヤーを水平にしカートリッジをリフターに載せ、上昇、下降のスピード確認をしますが一度では終わらないでしょう。

ちなみに、所有機ではTP4の電圧が下降時8.9V、上昇時8.5Vで丁度良い具合です。

この調整方法は正しいものではありません。ビクターに問い合わせたものでもありません。回路より推察したものです。

サービスマニュアルをお持ちの方は、それに従って調整して下さい。

これをおやりになる方は自己責任でお願いします。
(2015/05/08)



                                                  

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