レコードプレーヤー Victor QL-A70
レコードプレーヤー QL-A70 修理 @
1983年もしくは1984年に購入のプレーヤーです。クォーツロック コアレス DC型 FGサーボモーター使用のダイレクトドライブです。
レコード演奏が終了し針先が最終の溝に来るとリフターが上昇しトーンアームが上がりターンテーブルが止まります。
フルオートではありません。キャビネット表面は周囲のものを映しこむほど美しい仕上げです。
パイオニアのヘッドシェルとグレースF-8Cを付けています。 (ダストカバー中央が丸くなっているのは天井のシーリングライトが映ったものです) |
付属のヘッドシェル、サブウェイト、ネジ、 六角ドライバー、EPアダプタ |
STARTボタンを押してもターンテーブルが回転せず、CUEINGボタンを押してもリフターが動きません。+Bが低いです。 | ||
底板を外す | 電解コンデンサから液漏れ | 外したコンデンサ(1000μF50V)4個 |
トランス1次側に常時100Vが印加されます。 | ニチコンFG(1000μF50V)に交換 |
東信工業 低ESR 105℃ 50V2200μF 2個 |
電源OFFでもトランスに常時100Vがかかっているタイプは、電源部のコンデンサの液漏れが多い傾向にあります。(長期の場合) 24時間365日コンデンサに電圧がかかっているので、そうでない所と比べると劣化が速いです。 コンデンサはニチコンFGを使用しましたが特に意味はありません。リップルが多い所に使える105℃の方が良いでしょう。(2014/06/29) コンデンサを東信工業の低ESR品105℃ 50V2200μF 2個に取り替えました。(2015/05/05) |
コンデンサを交換しましたが、まだ完全ではありません。
@リフターの下がる速さは良いのですが、上がる速さが遅いです。CUEINGボタンを押しても上がるまでの時間がかかり過ぎです。
この項、修理しました。次ページ参照下さい。(2015/05/08)
ASTARTボタンを押してもターンテーブルがすぐに止まってしまうことがあります。回転するもののクォーツロックせずに止まります。
再度ボタンを押すと今度は回転します。ロジック回路に異常があるのでしょうか?。
まったく動作しないというものでもないのでまずはここまで。そのうち調べましょう。(2014/06/29)
QL-A70のサービスマニュアルがあれば良いのですがないのでネットで調べていたところ海外のサイトにQLY-66Fがあり、この機種の
回路が似ていることがわかりました。ロジック回路には異常はないのでモーター駆動回路だと思われます。動作させながら電圧などの
測定が構造的に難しいので、すべてを測定していませんが異常ないように思えます。気になるのは駆動のためのコイルに正しく電圧が
かかっているかが不明ですがICの異常ではないかと推察しています。ICを交換してみたいのですが入手できないので先に進めません。
(2020/04/11)