クラニシ 6560C
株式会社 クラニシ 精密型周波数カウンター 6560C
1973年の製造です。1973年頃、当時の九十九電機万世店(今はないですね)から購入したものです。
INPUT Aは10Hz〜100MHz。INPUT Bはプリスケーラ内臓により600MHzまでの測定が可能です。
ゲートタイムは10S、1S、0.1S、10mS、1mSが選択できます。周波数安定度は独自開発の
電子恒温槽により±0.02ppm以下だとしています。DIMMER兼用のスタンバイスイッチが付いています。
6560Cの修理
10年以上電源入れていませんでした。清掃ついでに電源ONするも動作不安定。正常であれば
CHECK 1MHz ONで1.0MHzの表示となるのですが、表示しなかったり、変な値が表示されたりします。
どうも発振回路の不具合のようです。恒温槽を分解したものの部品は外せないようです。
取説に回路図が載っているのですが、発振器の部分は記載なしです。見たところ、
トランジスタによる10MHz X'TAL発振回路とヒーターとなるトランジスタで構成されているようです。
外した発振器(恒温槽) | 部品を外せません |
回路は何となく想像できるのですが、発振周波数の校正となると面倒になります。そこで応急措置で秋月電子通商で安価に入手できる
10MHzの発振器(TG-5021CE-10N)を取り付けました。基板に供給している5Vを3.3Vにするため3端子レギュレーターを組み込みました。
発振器の出力をC7K 0.01μF(オーブン用ソケット4番ピン)へ接続するだけで動作しました。
費用は500円以下ですので、周波数の精度には多くは期待できませんが、簡易的には十分でしょう。もう少し精度の良いものが安価に
入手できれば取り換えたいと思います。
発振器はサーカス配線 | 3端子レギュレーターTA48033Sを取り付け | IC1K LM301AHと周囲の部品を外す |